新規開拓とは?BtoB営業の手法・進め方・成功のポイントを解説
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新規開拓とは、これまで取引のない企業や顧客にアプローチし、新たな商談や取引につなげる営業活動です。ターゲット企業の選定、営業リストの作成、メール・電話・問い合わせフォームなどによるアプローチ、商談、フォロー、効果検証まで、複数の工程を計画的に進める必要があります。「何から手をつければよいかわからない」「リストを作っても反応が得られない」といった課題を抱える企業も少なくありません。
本記事では、新規開拓の基本的な考え方から具体的な進め方、代表的な営業手法、成果につながる営業リストの作り方、アプローチのコツ、効率化の方法までを体系的に解説します。これから新規開拓を始める方はもちろん、現在の営業活動を見直したい方にも役立つ内容です。
| この記事はこんな人におすすめです |
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もくじ
- 新規開拓とは
- 新規開拓を始める前に決めるべき3つのこと
- 新規開拓を成功させる全体プロセス
- 新規開拓の代表的な手法
- 成果を左右する営業リストの作り方
- 反応を得るアプローチのコツ
- オンライン営業・商談を成功させるポイント
- 新規開拓を効率化する仕組み
- 新規開拓でよくある失敗と改善策
- 新規開拓に関するよくある質問(FAQ)
- まとめ:新規開拓はターゲット設定から改善までを仕組み化することが重要
新規開拓とは
新規開拓は、これまで接点のない企業に対して初回の関係をつくり、商談・受注へつなげる一連の営業プロセスです。既存営業とは異なり、情報が少ない状態からターゲット選定・リスト作成・アプローチを進める必要があります。
本章では、新規開拓の定義と既存営業との違い、事業成長における役割を整理します。

新規開拓の定義
新規開拓営業とは、これまで取引のない企業や顧客にアプローチし、新たな商談・契約・取引につなげる営業活動です。単に新しい企業へ電話やメールを送るだけでなく、ターゲット企業を決め、営業リストを作成し、相手企業の情報を収集したうえでアプローチ、商談、提案、フォロー、効果検証までを一連のプロセスとして進めます。対象は「一度も接点のない企業」に限らず、過去に商談に至らなかった企業や、以前は取引があったが現在は取引のない企業も、再アプローチによって顧客になる可能性があります。「誰にアプローチするか」だけでなく「どの企業を見込み顧客と捉えるか」「どの順番で接点をつくるか」まで設計することが重要です。
新規開拓と既存営業の違い
既存営業はすでに関係のある顧客への継続利用・追加提案・契約拡大が中心で、過去の取引履歴や担当者との関係性など蓄積された情報を活用できます。一方、新規開拓は関係性がない企業に対し「自社を知ってもらう」「話を聞いてもらう」段階から始める必要があり、ターゲット選定・企業情報の収集・初回接点づくりが重要になります。
| 項目 | 新規開拓営業 | 既存営業 |
|---|---|---|
| 対象 | 未取引・未接点の企業など | 既存顧客 |
| 主な目的 | 新規商談・新規契約の獲得 | 継続・アップセル・クロスセル |
| 関係性 | これから構築する | すでに構築されている |
| 重要な情報 | 企業属性、事業内容、課題の仮説など | 取引履歴、利用状況、過去の商談内容 |
既存営業は関係性を維持しながら取引を拡大する難しさがあるのに対し、新規開拓は接点をつくり信頼関係を一から構築する難しさがあります。ただし両者は別々の活動ではなく、新規顧客獲得後は既存営業へ移行するため、新規開拓から既存顧客化までを一連の営業プロセスとして考えることが大切です。
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事業成長での役割
既存顧客との取引は契約終了や競合乗り換え、事業環境の変化などで減少する可能性があるため、新規開拓によって顧客基盤を広げ続けることが必要です。また、新規開拓を継続することで自社の商品・サービスがどのような企業に求められているかを把握でき、営業活動の中で得られた反応や商談内容を蓄積すれば、ターゲットやアプローチの改善にも活用できます。新規開拓は単に新しい顧客を増やす活動ではなく、顧客基盤を広げ、営業活動を改善し、将来の売上をつくる重要なプロセスです。
新規開拓を始める前に決めるべき3つのこと
新規開拓は「誰に・どのタイミングで・どこまでを対象にするか」を明確にすることで成果が大きく変わります。ターゲットが曖昧なまま進めると、反応率が低くなり、営業活動が非効率になります。本章では、着手前に必ず決めておくべき3つのポイントを解説します。
新規開拓を成功させるための「なぜその考え方が重要なのか」という背景は、「新規顧客開拓を成功させる3つの鉄則」記事で詳しく解説しています。
①狙う企業を明確にする
業種・企業規模だけでなく、所在地、売上規模、従業員数、部署、役職など複数条件を組み合わせ、「製造業」のような広い条件から「従業員100〜500人」「営業部門を持つ」「営業リスト作成に課題がある」というように具体化することで、対象を絞り込みやすくなります。条件を明確にすることは、リストの精度だけでなく、その後のアプローチ内容にも影響します。
②顧客の課題やタイミングを捉える
同じ業種・規模の企業でも課題や事業状況は異なります。新規事業を始めた企業や採用を強化している企業など、企業ごとに営業を受け入れやすいタイミングは違うため、ニュースや採用情報から「今この企業にアプローチする理由はあるか」を把握することが重要です。
③どこまでを対象にするか決める
完全な新規企業に限定するのか、過去に問い合わせがあった企業、失注企業、以前取引があった企業、資料ダウンロードなどの接点があった企業まで含めるのかをあらかじめ決めます。「未接触」「接触済み」「商談済み」「失注」「休眠」などのステータスを設定しておくと、リード管理や追客がしやすくなります。
新規開拓を成功させる全体プロセス
新規開拓は、ターゲット設定からリスト作成、アプローチ、商談、フォロー、改善までの一連の流れを仕組み化することで再現性が高まります。

①目標・KPI設定
「新規顧客を増やす」という目標だけでは、途中で何がうまくいっているか判断できません。新規商談数、アポイント数・率、商談化率、受注数・率、新規顧客による売上など工程ごとにKPIを設定します。例えば「リスト1,000社→アプローチ800社→アポ40件→商談30件→受注6件」という目標があれば、結果が下回った際に「アプローチ数が足りないのか」「アポイント率が低いのか」「商談から受注につながっていないのか」を確認できます。
②ターゲット/ペルソナ設定
業種・規模などの「ターゲット」に加え、企業内で誰が課題を感じ、誰が意思決定するのかという「ペルソナ」まで具体化します。
③リスト作成・情報更新
ターゲットに合う企業をリストアップし、企業名・所在地・業種・規模などの基本情報を整理します。リストは作成して終わりではなく、定期的に情報を更新することも重要です。詳しいリスト作成の方法は、後述の「成果を左右する営業リストの作り方」で解説します。
④アプローチ
テレアポ、営業メール、問い合わせフォーム営業、DM・訪問営業などのアウトバウンド型に加え、SEO・Web広告・SNS・ウェビナーなどのインバウンド型、既存顧客などから紹介を受ける紹介型があります。ターゲットや営業目標に応じて、適した手法を選ぶことが重要です。各アプローチ方法の特徴や使い分けについては、後述の「新規開拓の代表的な手法」・「反応を得るアプローチのコツ」で詳しく解説します。
⑤ヒアリング・提案・フォロー
相手の状況や課題を把握したうえで提案し、初回で契約に至らない場合も検討状況に応じて継続的にフォローします。詳しい進め方は、後述の「オンライン営業・商談を成功させるポイント」で解説します 。
効果検証と改善:アポイント率が低いのか、商談化率や受注率が低いのかを切り分け、「どの工程で数字が落ちているか→原因→対策→次施策の結果」まで確認し、再現性を高めます。
⑥効果検証と改善
アポイント率が低いのか、商談化率や受注率が低いのかを切り分け、「どの工程で数字が落ちているか→原因→対策→次施策の結果」まで確認し、再現性を高めます。
新規開拓の代表的な手法
新規開拓には、アウトバウンド・インバウンド・紹介・パートナーなど複数の手法があります。どれが優れているかではなく、自社のターゲットや商材に合う手法を選ぶことが重要です。

アウトバウンド型
まだ自社を認知していない企業に対して、電話・メール・問い合わせフォーム・DM・訪問などを通じて初回接触を生み出します。
テレアポ:即時に反応を確認できるが警戒されやすいため、対象を絞り仮説を持って架電する
営業メール:一度に複数社へ効率的にアプローチできるが、一斉送信では反応につながりにくく、相手企業との関連性を伝える工夫が必要
問い合わせフォーム営業:代表アドレス以外の窓口へアプローチできる場合がある一方、フォーム入力の手間がかかる
DM・訪問営業:業界や商材によっては有効だが、コストがかかるためターゲットを明確にして実施する
インバウンド型
SEO・オウンドメディア:成果までに時間はかかるが、直接アプローチせずとも継続的な接点をつくることができるます。
Web広告:短期間で集客できる一方、費用が発生するため商談化率・受注率まで確認が必要
SNS:認知拡大や専門性・事例の発信を通じて営業活動を支える
ウェビナー:関心の高い参加者を集めやすいが、参加後のフォロー設計が重要
紹介・イベント・パートナー型
既存顧客からの紹介営業は信頼関係があるため初回接点をつくりやすく、展示会・セミナーは短期間で多くの企業と接点を持てます。アライアンス・代理店営業は自社では接点を持ちにくい企業へのアプローチにつながります。
どの手法が優れているかではなく、自社のターゲットに合っているかで選び、まず1手法に絞って接触数・反応率・商談化率を確認しながら、成果の高い手法へリソースを集中させることが有効です。
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成果を左右する営業リストの作り方
営業リストは新規開拓の土台であり、リストの質が成果を大きく左右します。最新性・重複排除・ターゲット適合の3条件を満たすことで、アプローチの無駄を減らし、反応率を高められます。ここからは、良いリストの条件と管理すべき情報を整理します。
<良い営業リストの3条件>
最新性:担当者・役職・部署などの情報を定期的に更新する
重複がないこと:ドメインや所在地も活用して名寄せし、重複アプローチを防ぐ
ターゲットとの適合性:数を増やすより、優先すべき企業を明確にする
<管理すべき情報>
企業名、所在地、業種・事業内容、企業規模、URL、担当部署・担当者・役職、電話番号・メールアドレス、過去の接触履歴、アプローチ状況、商談・問い合わせ状況、次回アクション、企業メモなど。
営業リストは作って終わりではなく、企業・担当者情報の変化に合わせて更新し、アプローチ済み・商談中・失注・再アプローチ対象などの営業状況も継続的に更新することで、「誰に、いつ、どのようなアプローチをしたのか」が分かるようになり、重複営業やフォロー漏れを防げます。営業対象企業を効率的に探し、必要な企業情報をまとめたい場合は、企業情報サービスなどのツールを活用する方法もあります。
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反応を得るアプローチのコツ
アプローチの成果は「仮説の質」「メリットの伝え方」「CTAの絞り方」「追客設計」で大きく変わります。本章では、実務で使える具体的なアプローチの作り方を紹介し、反応率を高めるためのポイントを解説します。
顧客理解に基づいて仮説を持つことがなぜ重要かについては、「新規顧客開拓の鉄則とは?トップ営業が実践する3つのポイント」記事でご紹介しています。
相手企業の状況から仮説を立てる
新サービス発表、新拠点開設、採用強化、Webサイトリニューアルなど企業の動きから、「今このタイミングで役立てるのではないか」という仮説を立てます。
自社の説明より先にメリットを伝える
「当社は○○を提供しています」ではなく「○○における営業効率化をご支援できる可能性があり連絡しました」のように、相手側の課題との接点を先に示します。
CTAは一つに絞る
「15分ほど話したい」など、選択肢を並べすぎず最もハードルの低い行動を1つ設定します。
一度の接触で終わらせない
返信がなくても即座に見込みなしと判断せず、3〜7営業日を目安に、同じ内容の繰り返しではなく別の事例や新しい情報を加えて再アプローチし、その後も反応がなければ期間を空けて別の切り口を試すなど、あらかじめルールを決めておくと運用しやすくなります。
オンライン営業・商談を成功させるポイント
オンライン商談は移動時間を削減でき遠方の企業とも接点を持ちやすい一方、相手の反応を把握しにくい面もあるため、準備からフォローまでを一連の流れとして設計します。
事前準備:接続環境、資料の最新版、相手企業の情報、商談のゴールを確認する
ゴールの明確化:「課題を確認し次回提案につなげる」など、商談終了時に目指す状態を決めておく
質問中心の会話:「現在どのような方法で対応していますか」など、相手の現状・課題を具体化する質問を行う
商談後の記録:会話の内容や相手の課題、検討状況とあわせて、「9月15日に資料送付」「10月上旬に再連絡」「社内検討後に担当者から連絡」など具体的な次回アクションまで記録し、商談の振り返りだけでなく担当者ごとの成果分析やアプローチ方法の改善にも活用する
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新規開拓を効率化する仕組み
企業を探す、情報を調べる、メールを送る、商談を管理する、フォローするなど多くの業務を担当者だけで手作業すると、本来注力すべき業務に使える時間が減ります。
| 仕組み化しやすい業務 | 担当者が注力すべき業務 |
|---|---|
|
企業情報収集 リスト作成 データ更新 初回メール送信 ステータス管理 フォロー対象の抽出 |
顧客の課題理解 ヒアリング 商談 提案内容の検討 関係構築 受注に向けた交渉 |
企業データを活用したリスト作成・情報更新や、メールテンプレートの活用によって、営業担当者の定型業務を効率化できます。企業の新サービス発表や資金調達、自社サイトへの訪問などの動きも把握できれば、アプローチ先を検討する時間の短縮につながります。
ただし、自動化そのものを目的とせず、ターゲットやアプローチ内容の精度を保ちながら営業活動全体を効率化することが重要です。
FutureSearchは、企業情報の検索・リスト作成から問い合わせフォームを活用した営業まで、新規顧客開拓を支援する営業支援SaaSです。営業リストの作成や新規企業へのアプローチを効率化したい方は、ぜひ資料をご覧ください。
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新規開拓でよくある失敗と改善策
新規開拓で成果が出ない企業には、ターゲット設定・リスト品質・アプローチ内容・追客・商談準備など共通の課題があります。本章では、よくある失敗と改善策を整理し、どこから見直すべきかを明確にします。
自社の新規開拓にも当てはまる課題がないか確認し、思い当たるものがあれば、該当する章に戻って具体的な改善方法を確認してみてください。
| よくある失敗 | 改善策 | 詳しく解説している章 |
|---|---|---|
| ターゲットが広すぎる | 業種・規模・地域・事業内容などで優先順位をつける | ▸新規開拓を始める前に決めるべき3つのこと |
| 売り込み中心になっている | 相手企業の情報を確認し、課題の仮説を立て、メリットを先に伝える | ▸反応を得るアプローチのコツ |
| リストが古い・重複している | 更新ルールを設け、リストを一元管理する | ▸成果を左右する営業リストの作り方 |
| 追客・検証を行っていない | 接触履歴を記録し、各KPIを確認して改善する | ▸新規開拓を成功させる全体プロセス ▸反応を得るアプローチのコツ |
| 商談準備に時間をかけられない | 定型業務を仕組み化し、営業担当者が商談・提案に集中する | ▸オンライン営業・商談を成功させるポイント ▸新規開拓を効率化する仕組み |
上記の失敗に共通するのは、「属人的な運用」に依存している点です。たとえば、ターゲットが広すぎる状態は、「誰に売るか」が設計されていないことに起因します。また、リストが古い・重複している状態は、顧客情報・接触履歴を蓄積する仕組みが機能していないサインです。
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新規開拓に関するよくある質問(FAQ)
最後に、新規開拓の現場でよく寄せられる質問をご紹介します。
Q1. 営業リストはどう作るべき?
A. ターゲット条件に合う企業を抽出し、所在地・業種・企業規模・担当者情報・過去の接触履歴などを整理し、作成後も定期的に更新します。
Q2. 新規開拓のアプローチは、 メールと電話どちらがよい?
A. どちらかに限定せず、ターゲットや商材、営業体制に応じてメール・電話・問い合わせフォーム・Web施策を組み合わせ、商談化率・受注率まで比較しながら改善します。
Q3. 成果が出ないときは何を見直せばよい?
A. まず「ターゲット」「リスト」「アプローチ」「商談」「フォロー」のどこに課題があるかを確認します。アプローチ数は多いが反応が少なければターゲットや訴求内容を、反応はあるが商談につながらなければCTAや初回接点を、商談数はあるが受注につながらなければヒアリングや提案内容を見直します。このように営業プロセスを分解して数字を見ることで、感覚だけに頼らず改善できます。
まとめ:新規開拓はターゲット設定から改善までを仕組み化することが重要
新規開拓は、営業先を増やして電話やメールを行えば成果が出るものではありません。「誰にアプローチするか」「どのような方法で接点をつくるか」「商談後にどうフォローするか」「どの施策が成果につながったか」を設計し、継続的に改善することが重要です。まずは自社の営業プロセスを、ターゲット設定→リスト作成→アプローチ→ヒアリング・提案→フォロー→効果検証の流れで整理し、どこに課題があるのかを確認するところから始めましょう。新規開拓を「件数をこなす営業」から「成果につながる営業」へ変えるためには、ターゲットの精度を高め、営業活動をデータとして蓄積し、改善を繰り返すことが大切です。
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