テレアポとは?アポ率を上げるコツ・話し方・テレアポリスト作成・効率化まで解説
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テレアポとは、見込み顧客に電話でアプローチし、商談や面談のアポイント獲得を目指す営業手法です。新規顧客との接点をつくれる一方で、「電話をかけても担当者につながらない」「なかなかアポが取れない」と悩む営業担当者も少なくありません。
テレアポで成果を上げるには、話し方だけを改善するのではなく、ターゲット企業の選定やテレアポリストの精度、事前準備、トークスクリプト、架電後のフォローまで一連の営業プロセスを設計することが重要です。
本記事では、テレアポの意味や電話営業・テレマーケティングとの違いから、アポ率を上げるための準備、テレアポリストの作り方、話し方・トークのコツ、断られた際の対応、架電後のフォローまで解説します。さらに、営業メールや問い合わせフォーム営業との使い分け、テレアポを効率化する方法も紹介します。
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もくじ
- テレアポとは
- テレアポのメリット・デメリット
- テレアポで成果が出ない主な原因
- テレアポのアポ率を高める事前準備
- テレアポリストの作り方
- アポにつながるテレアポの話し方
- 架電後のフォローで商談化率を高める方法
- テレアポ以外の営業手法との使い分け
- テレアポを効率化する方法
- テレアポに関するよくある質問
- まとめ:テレアポは「リスト・会話・フォロー」の設計で成果が変わる
テレアポとは
テレアポとは、見込み顧客に電話をかけ、商談や面談のアポイント獲得を目指す営業手法です。特にBtoB営業では、まだ自社と接点のない企業へアプローチし、新しい商談機会をつくる方法として利用されています。
メールや問い合わせフォーム営業との大きな違いは、相手とその場で会話できることです。担当者につながれば、相手の反応を確認しながら話を進められるため、課題やニーズ、検討状況などを把握するきっかけにもなります。
ただし、電話を多くかければ、その分アポイントが増えるとは限りません。成果を高めるには、誰に電話をするのか、どのような情報をもとに話すのか、架電後にどうフォローするのかまで含めて設計することが重要です。
テレアポの意味と目的
テレアポは「テレフォンアポイントメント」を略した言葉で、電話を使って顧客とのアポイントを獲得する活動を指します。BtoB営業の場合、電話口で商品やサービスを売り切ることが目的ではありません。まず担当者と接点を持ち、相手がどのような課題を抱えているのか、自社の商品・サービスが役立つ可能性があるのかを確認し、次の商談へつなげることが主な役割です。
そのため、テレアポの成果は架電数だけでは判断できません。担当者につながった割合や、会話が成立した件数、そこからどれだけ商談につながったかまで確認する必要があります。
つまりテレアポは、単に「電話でアポを取る作業」ではなく、見込み顧客との最初の接点をつくり、その後の営業につなげるための活動といえます。
電話営業・テレマーケティングとの違い
テレアポと混同されやすい言葉に、電話営業やテレマーケティングがあります。いずれも電話を使いますが、目的や活動範囲が異なります。
テレアポは、商談や面談のアポイント獲得が中心です。一方、電話営業はアポイント獲得だけでなく、電話による商品提案や契約促進なども含む、より広い営業活動を指します。
さらにテレマーケティングは、既存顧客へのフォロー、アンケート、ニーズ調査、休眠顧客へのアプローチなど、電話を使ったマーケティング活動全般を含みます。

テレアポは、電話を使った営業・マーケティング活動の中でも、特に「商談につながる接点をつくること」に重点を置いた手法と考えると分かりやすいでしょう。
テレアポが向いている商材・場面
テレアポは、すべての商品・サービスに同じように適しているわけではありません。
特に相性がよいのは、業種や企業規模、所在地、従業員数などからターゲット企業をある程度絞り込める商材です。自社の商品を導入する可能性が高い企業をあらかじめ選定できれば、見込みの薄い企業への架電を減らし、営業活動を効率化できます。
また、Web広告やSEOなどでは接点を持ちにくい企業に対して、企業側から能動的にアプローチしたい場合にも適しています。
反対に、「とにかく多くの企業へ電話する」という使い方では、ニーズの合わない企業への架電が増えやすくなります。テレアポでは架電数そのものよりも、どの企業へ電話をするかというターゲット設計が成果を左右します。
テレアポのメリット・デメリット
テレアポの大きな特徴は、見込み顧客とその場で直接会話できることです。相手の反応を確認しながら提案できる一方、1社ずつ電話をする必要があるため、一定の営業リソースも必要になります。テレアポだけですべての新規開拓を行うのではなく、メリットとデメリットを理解したうえで、営業メールや問い合わせフォーム営業などと組み合わせることが重要です。

テレアポを行うメリット
テレアポの最大のメリットは、相手と直接会話できることです。
メールの場合、送信できたとしても、内容を読んでもらえたのか、興味を持ってもらえたのかをその場で判断することはできません。一方、電話で担当者と会話できれば、その反応を確認しながら話を進められます。さらに会話の中では、Webサイトなどの公開情報だけでは分からない情報が得られることもあります。
たとえば、現在利用しているサービスがある、今年度は予算がない、数か月後に見直しを予定している、といった情報が分かれば、その場でアポイントにならなくても次回の営業に活かせます。
このようにテレアポは、単なるアポイント獲得だけでなく、見込み顧客の状況を把握するための接点としても活用できます。
テレアポのデメリット
一方、テレアポには人的コストがかかります。電話を1社ずつかける必要があるため、対象企業が増えるほど営業担当者の負担も大きくなります。また、電話をしても担当者が不在だったり、受付で断られたりすることも少なくありません。さらに、ターゲット企業の選定が適切でなければ、そもそもニーズのない相手への架電が増えてしまいます。担当者ごとの話し方やスキルによって成果に差が出やすいことも課題です。
こうした弱点を補うには、テレアポリストの精度を高め、優先度の高い企業からアプローチすることが重要です。また、電話で接点を持ちにくい企業には営業メールや問い合わせフォームなど、別のチャネルを使うことで営業機会を広げられます。
電話営業は時代遅れなのか
メールやSNS、Web広告など営業チャネルが多様化したことで、「テレアポは時代遅れなのではないか」と考える方もいるでしょう。しかし、電話という手段そのものが使えなくなったわけではありません。見直すべきなのは、対象企業を絞らずに大量架電する、相手の状況を確認せず同じトークを繰り返すといった従来型の営業方法です。
StockSun株式会社の調査[注1]によると、BtoBテレアポの平均アポ率は0.5〜3%程度とされています。つまり、架電数を増やすだけでは大きな成果につながりにくく、ターゲット選定や営業リストの精度、架電タイミング、トーク内容などを改善することが重要です。
現在のテレアポでは、企業データやWeb上の情報を活用して見込みの高い企業を絞り込み、相手に合わせたアプローチを行うことが求められます。また、電話だけに頼るのではなく、営業メールや問い合わせフォームなどと組み合わせることで、より多くの接点をつくることも可能です。
テレアポは「時代遅れの営業手法」なのではなく、やみくもな大量架電から、データを活用した効率的なアプローチへと使い方が変化していると考えるとよいでしょう。
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テレアポで成果が出ない主な原因
テレアポで思うようにアポイントが取れないと、「話し方が悪いのではないか」と考えがちです。しかし、原因はトークだけとは限りません。
実際には、アプローチする企業の選び方、事前の情報収集、会話の進め方、架電後の情報管理など、営業プロセス全体が成果に影響します。
「架電数を増やす」前に、この4つのどこに課題があるのか確認することが重要です。
ターゲット企業が曖昧になっている
テレアポで成果が出ない原因としてまず考えられるのが、アプローチする企業の条件が曖昧になっているケースです。対象を広げすぎると、自社の商品・サービスと相性の悪い企業への架電も増えます。その結果、「必要ありません」「対象ではありません」と断られる割合が高まり、営業効率が低下します。まずは既存顧客や過去の成約企業を振り返り、どのような業種・企業規模・所在地の企業で成果が出ているのかを整理することが重要です。
アポイント率を高めるためには、「何件電話するか」よりも「誰に電話するか」を明確にする必要があります。
相手企業への理解が不足している
企業名と電話番号だけを見て、そのまま電話をしてしまうことも、成果が上がりにくい原因の一つです。相手企業について理解しないまま話すと、どの会社にも同じ内容の営業トークになりやすく、「自社には関係のない営業電話」と受け取られる可能性が高くなります。
事前に公式サイトなどを確認し、事業内容や企業規模、自社サービスとの接点を把握しておくだけでも、会話の具体性は変わります。すべての企業について時間をかけて調査する必要はありません。重要なのは、「この企業なら、こうした課題があるのではないか」という仮説を一つ持った状態で電話をすることです。
一方的な説明になっている
限られた時間で自社サービスを伝えようとすると、営業担当者が一方的に話してしまうことがあります。しかし、相手が知りたいのはサービスの機能そのものではなく、「自社にどのような関係があるのか」です。そのため、最初から商品説明を長くするより、「現在はどのような方法で対応されていますか」「○○について課題を感じることはありますか」と相手の状況を確認しながら会話を進めるほうが、自然なコミュニケーションにつながります。
テレアポは商品を説明し切る場ではなく、商談につながる可能性があるかを確認する最初の接点と考えるとよいでしょう。
架電結果を次の営業活動に活かせていない
一度電話をしてアポイントにならなかった企業を、そのまま営業対象から外してしまうケースもあります。しかし、「今は検討していない」「半年後に見直す予定がある」「担当者が不在だった」といった情報は、その後の営業活動にとって重要なデータです。
その情報を記録しておけば、半年後に再度電話をする、担当者がいる時間帯にかけ直すなど、次のアクションを決めやすくなります。
テレアポでは、その場のアポイントだけを見るのではなく、会話から得られた情報を蓄積し、次の営業につなげることが重要です。
テレアポのアポ率を高める事前準備
テレアポの成果は、電話をかけてからの話し方だけで決まるわけではありません。
むしろ、ターゲット企業を選び、相手について調べ、話す内容を準備し、どの数字を追うか決めるという架電前の準備が、アポ率を大きく左右します。

この4つを整えてから架電を始めることで、単純に電話件数だけを増やすよりも効率的な営業活動につながります。
理想顧客像と除外条件を決める
最初に、自社がどのような企業を狙うのかを明確にします。
過去に成約した企業を振り返り、業種、企業規模、所在地、売上規模などにどのような共通点があるのかを確認すると、狙うべき企業像が見えやすくなります。
同時に「どの企業には電話しないか」も決めておくことが重要です。たとえば、従業員数が一定以下の企業や、自社サービスの対象外となる業種などを除外しておけば、見込みの低い企業への架電を減らせます。
テレアポリストは件数が多ければよいわけではありません。自社に合った企業がどれだけ含まれているかが重要です。
相手企業の情報を収集し、仮説を立てる
ターゲットを決めたら、架電前に相手企業について最低限の情報を確認します。
企業サイトやニュース、採用情報などを見ることで、どのような事業を展開しているのか、現在どの分野に力を入れているのかを把握できる場合があります。
ここで重要なのは、情報収集そのものではありません。
「この企業なら○○に課題があるのではないか」「このサービスが役立つのではないか」という仮説を持ち、電話で確認することが目的です。
仮説を持って架電することで、「弊社のサービスをご紹介したくお電話しました」という一方的な導入ではなく、相手企業に合わせた会話を始めやすくなります。
トークスクリプトと想定問答を準備する
テレアポでは、担当者ごとに話す内容が大きく変わらないよう、基本となるトークスクリプトを用意しておきます。基本的な流れは、会社名と用件を伝え、電話した理由を説明し、相手の状況を質問したうえで、商談を提案する形です。ただし、スクリプトをそのまま読み上げるのではなく、相手の反応に合わせて会話することが大切です。
「今は必要ない」「他社を利用している」「資料だけ送ってほしい」など、よくある返答についても事前に対応方法を決めておけば、担当者による対応のばらつきを抑えやすくなります。
架電目標とKPIを設定する
テレアポを改善するには、アポイント件数だけを見るのではなく、その手前の数字も確認する必要があります。
たとえば100件電話して2件のアポイントが取れた場合でも、担当者にほとんどつながっていないのか、担当者にはつながっているものの商談につながっていないのかによって、改善方法は変わります。
そのため、架電数だけでなく、担当者への接続率や会話ができた件数、そこからのアポイント率を確認することが重要です。担当者につながらないのであれば架電時間帯やリストを見直し、会話できてもアポイントにつながらないのであれば、ターゲット条件やトーク内容を改善します。数字を段階ごとに見ることで、「なぜアポが取れないのか」を具体的に判断できるようになります。
テレアポリストの作り方
テレアポの成果を左右するもう一つの重要な要素が、テレアポリストです。テレアポリストも同様に、アプローチ対象企業を一覧化したリストを指します。 どれだけ話し方を改善しても、自社の商品・サービスと関係の薄い企業ばかりに電話をしていては、アポイント率は上がりません。
テレアポリストを作成する際は、まず前述の「理想顧客像と除外条件を決める」章で整理した理想顧客像や除外条件をもとに、実際にアプローチする企業を抽出して一覧化します。企業名と電話番号だけを並べるのではなく、業種や所在地、企業規模、Webサイト、担当部署など、架電前の判断に必要な情報も整理しておくと使いやすくなります。
さらに、架電後には「担当者不在」「資料送付」「○月に再連絡」などの結果を記録します。対応履歴や次回アプローチの予定まで管理しておくことで、重複架電を防ぎながら、継続的なフォローにつなげやすくなります。
【テレアポリストの基本構成】
- 企業情報:企業名/業種/所在地/規模/URL
- 連絡先情報:電話番号/担当部署/担当者
- 営業履歴:架電日/結果/会話内容/次回連絡日
テレアポリストは、単なる電話番号一覧ではありません。企業情報と営業履歴を蓄積し、次のアクションにつなげるための営業データとして活用することが重要です。
具体的なテレアポリストの作り方や企業情報の集め方については、別記事「無料あり!営業を効率化するテレアポリストの作り方」で詳しく解説します。
テレアポリストを定期的に更新する重要性
テレアポリストは、一度作成したら終わりではありません。
企業は移転や統廃合を行うことがあり、担当者や部署も変わります。古い情報を使い続けると、電話番号がつながらない、すでに担当者が異動している、同じ企業に何度も連絡するといった問題が起こります。また、架電によって得た情報も重要です。「現在は検討していないが半年後に見直す予定」「担当者は午後なら在席している」といった内容を記録しておけば、次回のアプローチをより効果的に行えます。そのため、テレアポリストは定期的に企業情報を確認するとともに、日々の営業活動から得た情報を随時反映していくことが重要です。
テレアポリストを最新の状態に保つことで、無駄な架電を減らし、見込みの高い企業へのアプローチに時間を使いやすくなります。
テレアポリストを一社ずつ手作業で収集・更新するには多くの工数がかかります。企業データベースを活用すれば、ターゲット条件に合った企業を効率よく抽出できます。
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アポにつながるテレアポの話し方
テレアポでは、限られた時間の中で「話を聞いてもらう理由」をつくることが重要です。最初から商品やサービスの説明を長くすると、相手に営業電話だと判断され、会話が続きにくくなることがあります。大切なのは、短時間で用件を伝えたうえで、相手の状況を聞きながら会話を進めることです。テレアポは商品を説明し切る場ではなく、相手の課題や関心を確認し、次の商談につなげるための接点と考えましょう。
最初の15秒で伝えるべきこと
テレアポでは、最初の数十秒で「誰から、何の目的で電話がかかってきたのか」を理解してもらう必要があります。冒頭から自社の詳しい説明をするのではなく、会社名と名前、電話した理由、相手に関係するテーマを簡潔に伝えることがポイントです。
たとえば、「営業支援サービスを提供している○○社の△△と申します。新規開拓の効率化についてご相談したく、お電話しました」といった形で、用件を短くまとめます。
この段階で重要なのは、すべてを説明することではありません。相手に「自分に関係がありそうだ」と感じてもらい、次の会話につなげることが目的です。
また、受付から担当者につないでもらう場合も、用件を曖昧にしすぎると営業電話として断られやすくなります。誰に、どのようなテーマで話したいのかをあらかじめ整理しておきましょう。
相手の関心を引く導入トークの作り方
担当者につながったら、自社の商品説明ではなく、相手に関係する課題やテーマから会話を始めます。たとえば、「同じ業界の企業様から、○○に時間がかかっているというご相談をいただくことが多いのですが、御社ではいかがでしょうか」といった切り口です。
こうした導入にすると、相手は「自社にも当てはまる話かどうか」という視点で聞きやすくなります。反対に、「弊社は○○というサービスを提供しておりまして、△△という機能があり……」と機能説明から入ると、相手が必要性を感じる前に話が長くなってしまいます。
導入トークでは、自社が何を売りたいかではなく、相手にどのような課題がありそうかを起点にすることが重要です。
課題を引き出すヒアリングの進め方
相手が少しでも話を聞いてくれる状態になったら、質問を通じて現状を確認します。
テレアポでは時間が限られているため、質問を増やしすぎる必要はありません。まずは、自社の商品・サービスと関係するテーマについて、現在どのように対応しているのかを確認します。たとえば、「現在はどのような方法で対応されていますか」「その業務で手間に感じていることはありますか」といった質問であれば、相手も答えやすくなります。
ここで課題が見つかれば、「その点について、弊社ではこうした支援が可能です」と自然に提案へつなげられます。
一方で、相手が明確に課題を感じていない場合には、無理にアポイントを取ろうとする必要はありません。会話から得た情報を記録し、別のタイミングで再アプローチすることも選択肢です。
アポにつなげる日程調整のコツ
相手に一定の関心があると分かったら、商談の日程を提案します。
このとき、「ご興味があれば一度お打ち合わせしませんか」と相手に判断を委ねるより、具体的な候補日を示したほうが話を進めやすくなります。たとえば、「詳しく15分ほどご説明できればと思うのですが、来週の火曜日か水曜日はいかがでしょうか」のように、日程を提案する際には、商談で何を話すのかも簡潔に伝えましょう。「具体的な事例をご紹介します」「現在の営業方法を伺いながら改善方法をご説明します」など、打ち合わせに参加するメリットが分かると、相手も判断しやすくなります。
単に「会ってください」と依頼するのではなく、その時間を使う価値を伝えたうえで日程を提案することが重要です。
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よくある断り文句への対応例
テレアポでは、「必要ありません」「忙しいです」「すでに他社を使っています」と断られることも少なくありません。ここで大切なのは、すぐに反論しないことです。
また、「すでに他社を使っている」と言われた場合、そのサービスを否定するのではなく、「承知しました。ちなみに現在のサービスで改善したい点などはありますか」と確認すると、会話を続けられる場合があります。「今は必要ない」と言われた場合も、「承知しました。今後見直されるとすれば、どのようなタイミングになりそうでしょうか」と聞くことで、再アプローチの時期を把握できる可能性があります。
ただし、相手が明確に断っている場合に無理に会話を続けるのは避けましょう。断り文句への対応は、相手を説得するためではなく、本当にニーズがないのか、今はタイミングが合わないだけなのかを確認するために行います。
架電後のフォローで商談化率を高める方法
テレアポは、電話を切った時点で営業活動が終わるわけではありません。
その場でアポイントにつながらなくても、資料送付や再連絡の約束ができれば、次の接点につながる可能性があります。また、アポイントを獲得できた場合も、商談担当者へ適切に情報を引き継げなければ、せっかくの接点を活かせません。
そのため、架電結果を記録し、相手の状況に合わせてフォローするところまでを一連の営業活動として考えることが重要です。
架電結果と会話内容を記録する
架電後は、電話をしたという事実だけでなく、会話内容まで記録します。
「担当者不在」「資料送付を希望」「現在は他社を利用中」「半年後に再検討予定」など、次の行動につながる情報を残しておくことが重要です。
情報が記録されていないと、別の営業担当者が同じ企業へ同じ説明をしたり、再連絡すべきタイミングを逃したりする可能性があります。
記録内容は細かすぎる必要はありません。次回アプローチする担当者が、「誰と、何を話し、次に何をすればよいか」を理解できる状態にしておきましょう。
メール・資料送付で次の接点をつくる
電話で「資料を送ってほしい」と言われた場合は、できるだけ早く送付します。
ただし、資料だけを添付して終わるのではなく、電話で話した内容に触れながら、相手に関係する情報を簡潔に伝えることがポイントです。
たとえば、「先ほどお話しした○○の事例をお送りします」「御社と同規模の企業での活用例を掲載しています」と補足すると、資料を見る理由が明確になります。
また、資料送付後の連絡についても、「来週あらためてご連絡します」と事前に伝えておくことで、次の接点をつくりやすくなります。
電話とメールを別々の営業活動として考えるのではなく、連続したコミュニケーションとして設計しましょう。
再アプローチのタイミングを決める
一度の電話で商談につながらなかったからといって、その企業に見込みがないとは限りません。予算策定のタイミングや契約更新時期、組織変更などによって、ニーズが生まれる時期は変わります。たとえば「今期は予算がない」と言われた場合には、次年度の予算検討が始まる時期に連絡するほうが効果的です。「現在の契約が○月まで」という情報が得られた場合も、更新前に再アプローチできます。
大切なのは、「また電話する」という曖昧な状態にせず、架電結果をもとに次回連絡日を設定することです。
商談担当者へ適切に引き継ぐ
インサイドセールスやテレアポ担当者と商談担当者が分かれている場合は、引き継ぎの質も重要です。単に「アポが取れました」と共有するだけでは、商談担当者は相手の課題や関心を十分に把握できません。最低限、どのような課題があるのか、現在どのような方法を使っているのか、どの点に関心を示したのか、商談で確認すべき事項は何かを共有します。これにより、商談担当者は電話で聞いた内容を前提に話を進められます。
テレアポの目的はアポイント件数を増やすことだけではありません。その後の商談が進みやすい状態で引き継ぐことまでを成果として考えることが重要です。
テレアポ以外の営業手法との使い分け
新規開拓では、すべての企業に電話だけでアプローチする必要はありません。
相手企業の状況や接点の有無によっては、営業メールや問い合わせフォーム営業のほうが適しているケースもあります。それぞれの営業手法には特徴があるため、どれか一つを選ぶのではなく、ターゲットや目的に応じて使い分けることが重要です。
| 手法 | 強み | 向いている場面 |
| テレアポ | その場で会話できる | 直接ニーズを確認したい |
| 営業メール | 情報をまとめて届けられる | 担当者情報が分かっている |
| フォーム営業 | 電話がつながらない企業にも届けやすい | 担当者情報が不明 |
テレアポと営業メールの使い分け
テレアポは、その場で相手の反応を確認できる一方、担当者につながらなければ会話ができません。営業メールは直接会話することはできませんが、サービス内容や事例などを相手のタイミングで確認してもらえます。すでに担当者名やメールアドレスが分かっている場合には、まずメールで情報を送り、その後電話でフォローする方法も有効です。
反対に、相手のニーズを短時間で確認したい場合や、複雑な内容を会話しながら説明したい場合には、テレアポが適しています。
どちらか一方に絞るのではなく、メールで情報を届け、電話で会話するなど、役割を分けて活用すると接点を増やしやすくなります。
テレアポと問い合わせフォーム営業の使い分け
問い合わせフォーム営業は、企業のWebサイトに設置された問い合わせフォームを通じて営業メッセージを送る方法です。担当者の電話番号やメールアドレスが分からない場合でもアプローチできるため、新規企業との接点づくりに活用できます。
特に、電話をしても受付で断られてしまう企業や、担当部署につながりにくい企業へのアプローチ方法として利用しやすいのが特徴です。
一方、テレアポは担当者につながれば、その場で相手の状況を確認できます。
そのため、まず問い合わせフォームから情報を送り、反応のあった企業に電話をする、あるいは電話で接点を持てなかった企業にフォームからアプローチするといった使い分けが考えられます。
電話がつながらない企業へのアプローチ方法
テレアポでは、何度電話をしても担当者につながらない企業があります。この場合、同じ方法を繰り返すだけでは営業工数が増えてしまいます。まずは架電時間帯を変えたり、担当部署を確認したりする方法があります。それでもつながらない場合には、営業メールや問い合わせフォーム、SNSなど別の手段へ切り替えることも検討しましょう。重要なのは、電話につながらないことを「見込みがない」と判断しないことです。
単に電話というチャネルと相性が悪い可能性もあるため、別の方法で接点をつくることで商談につながるケースがあります。
複数チャネルを組み合わせるポイント
複数のチャネルを利用する場合は、それぞれを独立して実施するのではなく、連動させることがポイントです。
SalesOnline Media[注2]によると、BtoBテレアポでは、事前接点がない企業へのアプローチでは成功率0.5〜3%程度なのに対し、セミナー参加や名刺交換、資料ダウンロードなど、すでに接点がある企業では5〜10%程度になる傾向があるとされています。このデータからも、いきなり電話をするだけでなく、メールやフォーム、ウェビナー、資料コンテンツなどで事前に接点をつくり、その後テレアポへつなげる方法が有効と考えられます。たとえば、先にメールや問い合わせフォームから情報を届け、その後「先日お送りした○○について」と電話をすれば、完全な新規電話よりも会話のきっかけをつくりやすくなります。
テレアポを効率化する方法
テレアポを効率化するというと、短時間で多くの電話をかけることをイメージするかもしれません。しかし、重要なのは架電数そのものを増やすことではなく、見込みの低い企業への電話や情報収集、入力作業などの無駄を減らし、商談につながる可能性の高い企業へのアプローチに時間を使うことです。
そのためには、テレアポリスト作成、アプローチ方法、対応履歴の管理、優先順位付けを見直す必要があります。
テレアポリスト作成を効率化する
営業担当者がWeb検索で企業を探し、会社名や電話番号を一件ずつExcelへ入力している場合、リスト作成だけで多くの時間がかかります。
また、担当者ごとに検索方法が異なると、テレアポリストの品質にもばらつきが出ます。
企業データベースやテレアポリスト作成ツールを活用すれば、業種や所在地、企業規模などの条件からターゲット企業をまとめて抽出できます。
大切なのは、単にリスト作成を速くするだけではありません。ターゲット条件を統一し、営業担当者が企業探しではなく、実際のアプローチや商談に時間を使える状態をつくることです。
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問い合わせフォーム営業を活用する
電話によるアプローチには、1件ずつ架電する必要があります。そのため、すべての対象企業へ電話だけでアプローチしようとすると、営業担当者のリソースが足りなくなる場合があります。こうした場合には、問い合わせフォーム営業など、電話以外の手法を組み合わせることで接点を広げられます。たとえば、まずフォーム営業で多くの企業へ情報を届け、反応があった企業や優先度の高い企業にテレアポを行う方法です。
「すべて電話する」のではなく、チャネルごとの特徴を活かして役割を分けることで、限られた営業リソースを有効活用できます。
見込み顧客の対応履歴を一元管理する
テレアポの履歴を担当者ごとのExcelやメモで管理していると、情報が分散しやすくなります。誰がいつ電話したのか、どのような話をしたのか、次にいつ連絡する予定なのかを共有できないと、重複架電やフォロー漏れにつながります。CRMやSFAなどを活用し、企業情報と架電履歴、メール送信履歴、商談情報を一元管理すると、営業活動の状況を把握しやすくなります。
また、担当者が変わった場合にも過去のやり取りを確認できるため、顧客に同じ説明を何度も求めることを防げます。営業履歴は記録すること自体が目的ではなく、次の営業活動を判断するための情報として活用することが重要です。
優先度の高い企業からアプローチする
テレアポリストに数百社、数千社の企業が含まれている場合、すべてを同じ優先度で扱う必要はありません。
自社の理想顧客像に近い企業や、過去に反応があった企業、ニーズが高まっている可能性のある企業などから優先的にアプローチしたほうが効率的です。

テレアポリストは、すべての企業に同じ方法でアプローチするのではなく、自社との適合度やニーズの有無に応じて優先順位をつけることが重要です。
たとえば、業種・企業規模・抱えている課題が自社サービスと合致し、過去の反応などからニーズも高いと判断できる企業は、優先度Aとしてテレアポを中心にアプローチします。
一方、条件には合うものの検討時期や予算が不明な企業は、優先度Bとしてメールや問い合わせフォームで情報提供を行い、反応があれば電話でフォローします。自社サービスとの適合度が低い企業は、優先度Cとして無理にアプローチせず、保留または除外することで営業効率を高められます。
テレアポリストを「上から順番に電話する一覧」として使うのではなく、優先度を判断するためのデータとして活用しましょう。
テレアポに関するよくある質問
最後に、テレアポを実施する際によくある疑問について解説します。架電時間やテレアポリストの更新頻度、電話がつながらない場合の対応など、実際の運用で迷いやすいポイントを確認しておきましょう。
Q1.テレアポは何時にかけるとよい?
A. テレアポに適した時間帯は、相手の業種や職種によって異なります。一般的には、始業直後や昼休み、終業間際など、相手が忙しくなりやすい時間帯は避けたほうがよいでしょう。BtoB営業の場合は、午前中の業務が落ち着いた時間帯や午後の時間帯などから試し、実際の接続率を確認しながら調整する方法がおすすめです。重要なのは、「何時が正解」と一律に決めることではありません。自社の営業データを見ながら、業種や担当者ごとに担当者接続率の高い時間帯を把握し、架電時間を最適化していきましょう。
Q2.テレアポリストはどのくらいの頻度で更新すべき?
A. テレアポリストは、日々の営業活動で随時更新しつつ、月1回程度を目安に全体を見直すのがおすすめです。少なくとも3か月に1回程度は、電話番号や担当者情報、事業内容などに変更がないか確認するとよいでしょう。たとえば、「半年後に再連絡」「現在は対象外」といった架電結果についても記録し、次の営業活動に反映します。企業情報は常に変化するため、作成時点のリストをそのまま長期間使い続けるのではなく、営業活動と並行してメンテナンスする仕組みを整えましょう。
Q3.電話がつながらない場合はどうすればよい?
A. 担当者につながらない場合は、まず架電時間帯や曜日を変えてみましょう。
また、受付で担当部署を確認したり、企業サイトから担当部署の情報を調べたりすることで、接続しやすくなる場合もあります。それでも電話で接点を持てない場合には、営業メールや問い合わせフォームなど別のチャネルへ切り替える方法があります。重要なのは、同じ企業へ何度も無計画に電話をすることではありません。「何回電話したら別チャネルへ切り替えるか」などのルールをあらかじめ決めておくと、無駄な架電を減らせます。
まとめ:テレアポは「リスト・会話・フォロー」の設計で成果が変わる
テレアポは、見込み顧客に電話をかけて商談のアポイントを獲得する営業手法です。
成果を高めるためには、話し方だけを改善すればよいわけではありません。
まず、自社の商品・サービスと相性のよい企業を明確にし、精度の高いテレアポリストを作成することが重要です。そのうえで、相手企業について事前に調べ、課題の仮説を持った状態で電話をします。電話では一方的に商品を説明するのではなく、相手の状況を聞きながら商談につながる可能性を確認します。そして、その場でアポイントにならなかった場合も、会話内容を記録し、メール送付や再アプローチにつなげることが大切です。
テレアポを単発の電話営業として捉えるのではなく、新規開拓全体の中で役割を設計し、架電結果を継続的に改善していくことが、安定した商談創出につながります。
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