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新規開拓営業に効く!営業メールの成功パターンとテンプレート活用術

新規開拓営業に効く!営業メールの成功パターンとテンプレート活用術

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新規開拓営業に効く!営業メールの成功パターンとテンプレート活用術

そもそも開封すらされていない——そんな悩みを抱えていませんか?


現代のビジネスパーソンは日々、大量のメールを受け取っています。

中でも「営業メール」は、読まれる前にスルーされる確率が非常に高いのが現実です。

しかし、心理と行動のメカニズムを理解し、「読まれる流れ」をつくることで、営業メールは確実に反応を得るツールに変わります。

 

本記事では、新規開拓営業で刺さる営業メールを作るための成功パターンとテンプレート活用術を徹底解説。

失敗パターンの分析から、配信タイミング、ターゲット別の文面調整、さらには法的リスクの回避法まで営業メールのノウハウを学びましょう。

 

この記事はこんな方におすすめです
  • 新規開拓に苦戦している営業担当者・インサイドセールスの方
  • 「読まれない・反応がない」営業メールに悩んでいる方
  • 開封率・返信率を改善したいマーケティング担当者
  • 法的リスクを抑えながら、効果的なアプローチを学びたい方
  • 決裁者・現場担当・窓口別に効果的な文面を使い分けたい方

 

もくじ

 

なぜ営業メールは“刺さらない”のか?心理と行動のメカニズム

どれだけ丁寧に書いても、営業メールが読まれずに終わってしまう——。そんな経験をしたことがある方は少なくないでしょう。
実は、営業メールが刺さらない理由は、相手の関心やニーズに合っていない以前に、人の心理や行動パターンにうまく対応できていないことにあります。

現代のビジネス環境では、受信者は膨大な情報の中から「自分にとって必要なもの」だけを瞬時に見分けようとします。その中で、営業メールは真っ先に不要なものと判断されやすいカテゴリー。つまり、相手の心に届く前に、自動的にフィルタリングされているのです。

この章では、そんな刺さらない営業メールの背後にある心理と行動のメカニズムを紐解き、なぜ開かれず・読まれず・無視されるのかを明らかにしていきます。

 

「読み飛ばし」が起きる3つの要因

営業メールを開封はされたけれど、何の反応もないのは何が原因なのでしょうか。 実は、多くの営業メールは開封されたあとも、中身を読まれずにスルーされているのが現実です。その主な理由に、次の3つが挙げられます。

 

1.  件名や冒頭が自分ごとに感じられない
相手にとって、自分に関係ないと感じる情報に目を留める理由はありません。特に件名や冒頭の数行は、メールを読むかどうかの勝負所。そこで「これは自分向けだ」と思わせられなければ、即スルーされてしまいます。相手の関心や課題に直結した言葉選びが鍵です。

 

2.  情報過多で読みにくい
「言いたいことがたくさんある」——その気持ちは分かりますが、長文や専門用語の多用、回りくどい説明はNG。忙しい相手には「で、結局何が言いたいの?」と思われて終わりです。
1
スクロール以内で要点が伝わる、シンプルな構成が理想です。

 

3.  提案のタイミングが合っていない
提案内容がいくら魅力的でも、相手が「今すぐ必要としていない」段階では、反応は期待できません。今すぐ必要でない=無視、というのがリアルな行動パターンです。
見込み顧客の検討フェーズを見極める視点が重要になります。

 

つまり、読み飛ばしを防ぐには、「相手に関係がある」「短くて分かりやすい」「ちょうど必要なタイミング」の三拍子がそろっていることが必須条件であると言えます。

 

関連記事:開封率が劇的に上がる!短くても効果抜群なメール件名の書き方

 

 

メールが無視されるタイミングと曜日とは?

どんなに魅力的なメールも、送るタイミングを間違えるだけで効果は激減します。営業メールにおいては、「いつ送るか」も非常に重要な戦略要素のひとつです。下記のタイミングは営業メールを送る際に避けるべきと言われています。

 

×月曜の午前中
週の始まりは会議やタスク整理で大忙し。新しい提案メールに目を通す余裕はほとんどありません。

 

×金曜の午後以降
週末モードに突入し、業務を早く切り上げたい空気感に。新規の連絡は「また来週でいいか」と後回しにされがちです。

 

×祝前日や連休前後
社内調整や引き継ぎで慌ただしくなり、新規の提案メールは優先順位が著しく低下します。

 

では、いつ送ればよいのでしょうか?おすすめは、火曜〜木曜の午前10時〜11時台
この時間帯は比較的落ち着いており、メールにも目を通してもらいやすいタイミングです。

また、初回メールに反応がなかった場合でも、リマインドメールの送信タイミングを工夫することで、返信がもらえる確率は大きく変わります。ただし、しつこさを感じさせない配慮と、リマインドの内容に価値を持たせることが大前提です。

 

 

 

【失敗分析】うまくいかない営業メールの共通点

どれだけ工夫したつもりでも、返信がない。何度送ってもリアクションゼロ。
そんなとき、「内容が悪かったのか?」「タイミングが悪かったのか?」と悩む方も多いはず。

営業メールがうまくいかない原因は、決して「売っている商材の魅力が足りない」わけではありません。
むしろ、伝え方や構成、受け手視点の欠如といった「基本的な落とし穴」に陥っているケースが大半です。

ここでは、特にやりがちな3つの失敗パターンを紹介します。

 

独りよがりな提案になっていないか

「自社の強みを伝えたい」「この機能がすごい!」——その想いが強すぎるあまり、相手の課題や背景を無視した自己PRメールになっていませんか?

たとえば、「●●の実績がある当社なら御社のお力になれると思います」という文言。
一見よさそうに見えますが、受け手からすれば「だから何?」という印象で終わる可能性が高いです。相手が知りたいのは、「それが自分の役に立つかどうか」
相手の視点から逆算して、自社視点より顧客視点で提案内容を設計することが不可欠です。

 

スマホ閲覧時のUXを無視していないか

今日では多くのビジネスパーソンが、営業メールをスマホでチェックしています。
にもかかわらず、パソコン前提で作られた長文メールや、改行がなく読みづらいレイアウトは、それだけで読まれずに終わってしまいます。

スマホ閲覧を想定するなら「冒頭3行で要点を伝える」「1文は短く、簡潔に」「適度な改行で“視認性”を高める」…こうしたちょっとした工夫だけでも、“最後まで読まれる率”は大きく変わります。

 

売りたい感が強すぎて引かれていないか

「お得です!」「今だけ!」「ぜひご検討ください!」——こうした売り込み感全開のメールは、逆効果になることもあります。

相手は「何かを買わされるのでは?」という心理的防御反応を持ってメールを見ています。
そのため、「とりあえず断っておこう」「無視しておこう」という判断につながりやすいのです。

営業メールの本来の目的は、「売る」ことではなく会話のきっかけをつくること
相手が話を聞く気になる、自然な誘導と提案のトーンが求められます。

「頑張ってるのにうまくいかない」というときは、これらのポイントを見直してみるだけでも、大きな改善につながります。

 

 

 

【読まれる鉄板パターン】成果につながる営業メールのテンプレートとは?

営業メールに“正解”はありません——とはいえ、「読まれやすく、反応をもらいやすい構成」には一定のパターンがあります。

 

やみくもに情報を詰め込んだメールと、相手の心をつかむ流れを意識して組み立てられたメールでは、反応率に2倍以上の差が出ることも。営業メールは、「相手にとっての価値」「実績・安心感」「行動のきっかけ」という流れを意識すると、グッと反応が得られやすくなります。

 

この章では、多くの営業現場で成果につながっている“鉄板パターン”をご紹介します。

 

① 件名:一目で「自分に関係ありそう」と感じさせる

件名は、開封率を左右する最重要ポイント。

「○○業界の皆様へ」「●●改善事例のご紹介」など、業界・職種・課題感に寄り添ったワードを使うと、自分ごととして認識されやすくなります。

 

例)

「【事例あり】製造業の営業効率を2倍にした取り組みとは?」

「在宅勤務が多い企業様向け|新人研修の工数を削減する方法」

 

 

② 冒頭文:共感や課題提起で続きを読みたいと思わせる

「最近よく耳にするのが…」「多くの企業様が抱える課題として…」など、相手の状況を想定した書き出しで、自然と読み手を引き込みます。

 

例)

最近、多くの○○業界のご担当者様から「営業活動の効率化に悩んでいる」という声をいただきます。

 

 

③ 本文:簡潔に「メリット」「実績」「理由」の順で説明

この部分で**“あなたにとっての価値がすぐに理解できる**かどうかがポイント。長文になりすぎず、事実ベースの実績や数字を入れると信頼性も上がります。

 

例)

弊社の○○ツールをご活用いただいたB社様では、1ヶ月で営業提案数が約1.8倍に。特に少人数体制のチームで効果が出ています。

 

 

④ クロージング:次のアクションを「軽く・明確に」提示

ここで売り込み感を出しすぎないのがコツ。

「一度お話しさせてください」ではなく、相手が“リスクなく動ける”一歩目を提示しましょう。

 

例)

お忙しい中恐縮ですが、資料だけでもご覧いただければと思いお送りしました。ご興味がありましたら、15分ほどお時間いただけますと幸いです。

 

 

⑤ 署名・会社情報:信頼感につながる整った表記を

署名の情報が抜けていたり、会社の情報が分かりにくいと、それだけで「怪しい」と思われてしまいます。きちんと整った署名は、営業メールの“名刺”のようなものと考えましょう。

 

この構成をベースに、「誰に・何を・なぜ」伝えたいのかを明確にすれば、相手に“ちゃんと読まれる”営業メールがグッと増えていきます。テンプレートを一度自社向けにカスタマイズしておけば、チーム全体の営業力底上げにもつながるはずです。

 

関連記事:【新規開拓のコツ④】開封率が上がる営業メール作成の4つのコツと例文集

 

 

メールは一通で終わらない。「3ステップ配信」の考え方

営業メールを1通だけ送って「反応がなかったから終了」——そんな風に一発勝負で終わらせてしまっていませんか?

実は、初回のメールだけで返信がもらえるケースは全体の12割程度と言われています。
反応を得るためには、計画的な「3ステップ配信」を組み立てて、段階的に関係を築いていく必要があります。営業メールの真価は、一通目のあとにこそあります。

 

初回→リマインド→クロージングで関係構築を

今すぐの商談にならなくても、印象に残るメールを届けておくことが、数ヶ月後の問い合わせにつながることも珍しくありません。

3ステップで構成された丁寧なメール運用は、「この人はちゃんと相手のことを考えて送ってきているな」という印象を与え、営業パーソンとしての信頼感もアップします。

 

① 初回メール:認知と興味喚起が目的

このメールでは、「あなたにとって価値がある提案かもしれませんよ」という気づきを与えることが目的。

売り込むのではなく、「興味を持ってもらう入り口」として位置づけましょう。

 

◎ ポイント

相手の業界・職種に沿った話題から入る

実績・課題の共感で「自分ごと化」する

情報提供や無料資料の案内で終わるのも◎

 

例文

件名:営業リスト作成に時間がかかっていませんか?

〇〇株式会社
〇〇様

突然のご連絡失礼いたします。
営業支援ツールを提供しております、○○(あなたの会社名)の○○と申します。

貴社のように新規開拓を重視されている企業様では、
「営業リストの作成に時間がかかる」
「ターゲットが正しく絞れていない」
といったお悩みをお持ちではないでしょうか?

弊社では、業界別・職種別に最適化されたリストを最短5分で自動作成できるツールをご提供しており、
実際にご導入いただいた企業様ではアポ獲得率が平均1.5倍に向上しております。

もしご興味がありましたら、「営業リスト作成を効率化するための無料ガイド」をご送付いたしますので、お気軽にご返信くださいませ。

今後のご参考になれば幸いです。

 

 

② リマインドメール:関係構築と再注目を狙う

初回に反応がなかったとしても、読まれていない or 忘れられているだけのことも多いです。

ここで「すでに送っている」ことを軽く示しつつ、内容に新しい角度や補足情報を加えて再アプローチします。

 

 ポイント

「先日ご連絡させていただいた件で…」と軽く触れる

初回より短く、明確なメリット提示を

相手の検討タイミングを配慮した表現にする

 

例文

以前ご案内差し上げた内容について、資料をご覧いただけましたでしょうか?

この度、新たに○○業界での活用事例も追加されましたので、改めてご案内させていただきました。

 

 

③ クロージングメール:明確な行動を後押し

3通目では、そろそろ検討余地があるかを見極めつつ、具体的な次のステップを提案します。

この段階で、日時の打診や無料デモの案内など、少し踏み込んだアクションを起こすことが大切です。

 

 ポイント

“売り込み感”を出さず、あくまで提案ベースに

選択肢(日時候補など)を示すと返信されやすい

「このメールを最後にします」と伝えるのも手

 

例文

ご興味をお持ちいただけたようでしたら、短時間のご説明も可能です。

来週、○日(火)か○日(木)の午前中でご都合の良い時間帯はございますでしょうか?

 

 

営業メールは短期決戦ではなく関係構築の導線

今すぐの商談にならなくても、印象に残るメールを届けておくことが、数ヶ月後の問い合わせにつながることも珍しくありません。

3ステップで構成された丁寧なメール運用は、「この人はちゃんと相手のことを考えて送ってきているな」という印象を与え、営業パーソンとしての信頼感もアップします。

 

 

 

反応率が上がる2回目メールの書き方とタイミング

初回の営業メールを送ったあと、多くの人が悩むのが「いつ、どうやってフォローするか?」という問題。返事がないと「もう興味がないのかも」と諦めてしまいがちですが、実は2通目こそ勝負所です。なぜなら、相手はまだ「読んでいない」「忘れている」「他と比較検討中」など、“無反応=拒否”とは限らないからです。戦略的に設計された2通目メールは、初回よりも高い反応率を生むことも少なくありません。

 

2回目メールは「追撃」ではなく「思いやりの確認」

まず意識したいのは、“押しすぎない距離感”。リマインド=催促ではなく、「お役に立てるかもと再度お声がけしています」というソフトなトーンが基本です。2回目の送信タイミングは、初回メールから35営業日後がベスト。早すぎると「急かされた」と感じられ、遅すぎると忘れられてしまう絶妙なバランスを狙いましょう。

また、火曜〜木曜の午前1011時台に送ると、開封されやすくなります。

 

テンプレート例(2回目メール)

件名例:【再送】〇〇に関するご案内/○○業界の事例を追加しました

 

本文例:

○○株式会社
ご担当者様

お世話になっております。株式会社△△の〇〇です。

先日、○○に関するご案内を差し上げましたが、その後ご検討の進捗はいかがでしょうか?

今回、新たに同業他社様での活用事例も加わりましたので、改めてお知らせさせていただきました。

ご興味をお持ちいただけましたら、資料のみでもお送りします。
また、15分程度のご説明も可能ですので、ご都合の良いタイミングがあればご教示くださいませ。

何卒よろしくお願いいたします。

 

初回メールはきっかけ2通目はきっかけを育てるチャンスです。
この1通を工夫するだけで、「今まで反応がなかった層」との接点が生まれる可能性はグッと高まります。

 

決裁者/現場担当者/窓口別にアプローチを変える

営業メールで「内容は悪くないのに、なぜか響かない」という経験はありませんか?
その原因、誰に送っているかによって伝え方を変えていないことにあるかもしれません。

社内での立場や役割によって、受け手が重視するポイントは大きく異なります。
そこで重要なのが、相手のポジションに合わせたメッセージ設計です。

 

1. 決裁者(経営層・役員クラス)

目的:最終判断を下す人。ROI・インパクト重視。

この層は、「費用対効果」「経営課題の解決」「意思決定のスピード感」に敏感です。

現場の細かい仕様やオペレーションより、“なぜ導入すべきか”という全体メリットが伝わることが重要です。

 

アプローチのポイント

導入による業績改善やリスク回避など、経営メリットを強調

数字・データで裏付ける

表現は簡潔&ロジカルに

 

例文:

売上向上に直結する施策として、3ヶ月でXX%の成果が出た事例もございます。

貴社でも同様の構造が見られたため、ご紹介させていただきました。

 

2. 現場担当者(実務・運用を行う人)

目的:実際に使う人。操作性・手間・効果の実感を重視。

現場の方は、「本当に使えるのか」「自分の業務が楽になるのか」に注目しています。

機能面・導入のしやすさ・サポート体制など、実務レベルの安心感が大切です。

 

アプローチのポイント

「業務がどう変わるか」を具体的に伝える

実際の画面や手順のイメージがあると◎

問い合わせへの即レスやフォロー体制の明記も効果的

 

例文:

操作は非常にシンプルで、既存の業務フローも変えずに導入可能です。

実際に現場の方から「業務負担が大幅に軽減された」とのお声もいただいています。

 

 3. 情報収集・窓口担当者(総務・経営企画など)

目的:選定・比較検討の起点。資料・判断材料を集める人。

この層は社内展開・資料化を担っていることが多く、まずは**「上に報告できる材料があるか」**が判断基準になります。

 

◎ アプローチのポイント

導入実績・サービス比較・価格帯などの一覧性のある情報提供

資料や説明会の案内など、“紹介しやすい”要素があると◎

決裁者に届くまでの導線を意識

 

例文:

すでに複数社に導入されており、比較検討に役立つ資料もご用意しています。

必要であれば、社内説明用のテンプレートも提供可能です。

 

営業メールは、「誰に何を伝えるか」で成果が大きく変わります。
内容そのものより、相手に合った伝え方ができているかを意識してみてください。

 

検討段階に応じて文面をチューニングする

営業メールの反応率を上げるコツは、「相手の検討段階に合わせて」メッセージを変えることです。

まだ関心が薄い人に、クロージング系の強い提案をしても逆効果。逆に、導入を本格検討している人に基本情報だけ送っても物足りない。というように、相手の温度感に合わせた文面設計が成果を左右します。

 

検討フェーズ

主な関心事

メールの役割

アプローチ例

興味・認知段階(潜在層)

「何それ?」「自社に関係ある?」

興味を引く/気づかせる

実績紹介・課題提起・ライトな情報提供

情報収集中(比較検討層)

「どれがいい?」「効果ある?」

詳細理解/他社比較材料の提供

導入事例・費用対効果・比較表など

導入直前(顕在ニーズ層)

「いつ、どう始める?」「どう導入する?」

クロージング/不安解消

契約・サポート案内・導入プロセス説明

 

1. 「興味・認知」段階には、共感気づき

この段階の相手は、「自分たちにはまだ関係ない」と思っている可能性があります。

まずは似たような課題を抱える会社の事例や現場の声などで関心を引きます。

 

メール文例:

最近、◯◯業界ではXXのような課題を感じている企業様が増えています。

実際に△△社様では、同様の背景から弊社サービスを導入いただきました。

貴社でも似た課題をお持ちでしたら、概要だけでもご紹介できればと思いご連絡いたしました。

 

2. 「情報収集」段階には、根拠と具体性を強化

比較検討段階では、「費用対効果」や「他社との違い」に関心が移ります。

このタイミングでは、具体的なデータ・導入実績・利用者の声が有効です。

 

メール文例:

弊社サービスは、すでに○○社・△△社などXX業界を中心に200社以上でご導入いただいております。

平均で〇〇%の工数削減が実現できた事例もあり、資料には詳細な比較表もございます。

ご関心があれば、5分程度で概要をご案内させていただけます。

 

3. 「導入直前」段階には、不安払拭とスムーズな導線を

すでに検討が進んでいる相手には、決断を後押しする文面が求められます。

ここでは「導入後のフォロー体制」「トライアルの案内」「稟議に必要な資料提供」など、次の一歩を具体的に提示するのが効果的です。

 

メール文例:

ご検討が進んでいるようでしたら、最短◯日からのトライアルもご案内可能です。

稟議・社内説明用のテンプレート資料もご用意しておりますので、ご入用でしたらすぐにお送りいたします。

ご都合の良いタイミングでお話させていただければ幸いです。

 

相手のフェーズが分からない時は、「初回はライトに」→反応があれば徐々に深堀りを行い、タイトルや件名、CTA(行動の呼びかけ)を少しずつ強め、開封・クリック履歴をチェックできるツールを活用するなど、段階に応じて“温度を測りながら”調整することがカギです。

 

営業メールは「一撃必殺」ではなく、段階的に関係を構築するプロセスです。

検討フェーズごとに「今、相手が何を知りたいか」を見極めて、刺さる文面にチューニングしていきましょう。

 

関連記事:後追い営業で結果を出すビジネスメール戦略と実践テクニック

 

 

 

トラブル回避!営業メールに潜む法的リスクとマナー

営業メールは、効果的なアプローチ手段ですが、法的なルールやマナーを守らなければトラブルの元になります。知らずに違反すると、企業の信用失墜や罰則のリスクもあるため注意が必要です。

 

特定電子メール法とその違反事例

特定電子メール法は、営業メールなどの送信に関するルールを定めた法律です。

受信者の同意なく一方的に送信してはいけない(オプトイン原則)、送信者情報を明示する義務がある、迷惑メールにならないよう、送信停止の受付窓口を設ける必要があるといったルールが定められており、違反すると行政指導や罰金刑が科されることもあります。

 

✓無差別に大量送信し、受信者から苦情が殺到

✓送信者の連絡先や会社名を明記していない

✓配信停止の申し出に対応しない

✓誤解を招く件名や内容で「スパム」と判断される

 

こうした事例は、企業の信頼を大きく損なうため絶対に避けましょう。

 

相手が不快に感じる「スパム的表現」の回避法

営業メールで使いがちな「今すぐ購入」「限定」「絶対に効果が出る」などの過剰な表現は、受信者に警戒感を与えやすくなります。
また、あまりに煽るような文面は「スパム認定」のリスクが高まるため注意が必要です。

 

メール配信停止の仕組みは忘れずに

必ずメールの最後に配信停止(配信解除)の案内とリンクを明記しましょう。
受信者が簡単に配信停止できる仕組みがないと、違法とみなされる場合があります。

営業メールは「売り込み」だけでなく、相手との信頼関係を築く大切なコミュニケーション手段です。ルールやマナーを守りつつ、丁寧に送ることで、長期的な成果につなげましょう。

 

 

営業メール × 他チャネル連携で成功確率を倍増

営業活動はメールだけに頼る時代ではありません。
複数のチャネルを組み合わせてアプローチすることで、相手の関心を高め、反応率を格段にアップさせることが可能です。

 

なぜチャネル連携が効果的なのでしょうか。

忙しい相手はメールを見逃したり、後回しにしたりすることも多いです。電話やSNSなど別のチャネルでフォローすることで、認知の機会を増やせます。また、メールだけの一方通行より、電話で直接話したり、SNSでコメントしたりすることで関係構築が進みます。メールが得意な人、電話が好きな人、SNSで情報収集する人など、多様な接点を作ることで効果的なリーチが可能になります。

 

チャネル

使いどころ例

ポイント

電話

メール送信後のフォロー確認や疑問解消

短時間で状況を把握、感触をつかむ

SNSLinkedInなど)

業界ニュースシェアや軽い情報交換、信頼構築

さりげない接点作り、専門性アピール

ウェビナー・オンライン説明会

興味を持ったリードに詳細説明やデモを提供

実際の使用感や導入イメージを伝える

郵送DM

重要資料や提案書の郵送

メールで伝わりにくい高級感を演出

 

このように、メールは情報提供、電話は関係構築、SNSはブランド認知、ウェビナーは具体説明と役割を決めて効果的に活用しましょう。

 

さらに、顧客管理システム(CRM)を活用すれば、連携アプローチを効率化・最適化できます。顧客管理システムは、メール開封・リンククリック・通話内容・SNSの反応などを記録し、「どこで・どんなアプローチが有効か」を可視化できます。また、商談前・検討中・比較中・予算申請中…といった購買ステージごとの最適チャネルと内容を割り出しやすくなります。CRMを軸に一貫性を持ったアプローチを実行することで、各チャネルが有機的につながり、成果につながる連携になります。

 

営業メールは非常に便利ですが、単体で完結させるよりも、他のチャネルと連携することで効果が最大化します。営業メールは複数チャネルの一部と捉え、一人ひとりの相手に合わせて「最適な接点」と「適切なタイミング」でアプローチし、信頼を築いていきましょう。

 

関連記事:「売れる」が見える!営業を加速させる営業管理ツールの効果

 

 

 

まとめ:成果につながる営業メールは「戦略」と「共感」が肝心

営業メールで成果を上げるために必要なのは、ただ情報を届けることではありません。相手の状況・心理を読み取り、行動を促すための「戦略」と「共感」が不可欠です。読まれない・刺さらない・無視されるメールには必ず理由があります。タイミング、文面構成、件名、UX、言葉選び……すべてにおいて受け手目線で設計されているかが問われます。さらに、検討段階に応じて文面をチューニングし、メール以外のチャネルとも連携することで、単なる“一通送って終わり”の営業ではなく、関係性を育てるマーケティング型の営業へと進化させることができます。「読まれる営業メール」は、テクニックの積み重ねでつくれます。

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